風の森
1998
since風の森の誕生
1998年に、地元の秋津穂を使った、搾ってそのままの生のお酒を、地元の人々に飲んでいただきたいという想いから、風の森は始まりました。
名前は、御所市内にある地名「風の森峠」に由来します。「風の森峠」は緑豊かな葛城山麓に位置し、一年心地よい風が峠を駆け抜けます。
私たちが「風の森」でどういったお酒を目指しているのか。それは、味わいの部分だとあまり難しい蘊蓄などはありません。一口飲んで、本能で「これならまた飲みたい」と思っていただける、日本酒との出会いになるようなお酒を造りたいと思っています。
「風の森」がきっかけで日本酒を好きになっていただくことがあれば、こんなに嬉しいことはありません。ただ、その味わいを造り出している理由や意味があります。
「風の森」のことについて深く知りたくなったら、その歴史背景や、酒造りのことに興味を持っていただけますと幸いです。

Tradition and innovation伝統と革新
「酒造りを通じ100年先に美しい日本を伝える」を使命に考える私たち油長酒造は、誰よりも深く奈良の日本酒の歴史について学び探求し、実際に伝統的技法で「水端」を造りそこから得た学びや知見、例えば菩提酛やそやし水といった技を「風の森」の酒造りに重ねます。
これと同時に、今だからこそできる最先端の技法、例えば独自の発酵タンクや原料処理方法なども重ね合わせていく挑戦をしています。
このように古き技法と新しき技法、魅力的な原料の要素をミルフィーユのように重ね合わせ多重層化することによって、「風の森」ならではの唯一無二の味わいを表現しています。

The promise of
“Kaze no Mori”.「風の森」の約束
「無濾過の生酒に特化する。」
私たちは、搾りたてのそのままの味わいをお客様にお届けしたいという想いから、ろ過も、上槽後の加水もしない、無濾過の生酒に25年以上特化して参りました。生酒による、とろっとした豊かで滑らかな質感や、時間とともに経過してゆく繊細な味の変化がその最大の魅力です。それゆえ「風の森」はこれからも変わらず生酒に特化した酒造りを進めて参ります。
「コンディションの良い生酒をお届けする。」
一方で生酒であるがゆえに、安定した品質でお届けする難しさもあります。
それゆえ風の森は品質管理をしっかりと行い、お客様に風の森の特徴を説明しながら販売していただける、限られたパートナー販売店でのみお取り扱いをいただいております。また、生産量が限られるため一人でも多くのお客様へ提供できるよう720mlのみの容器で販売しております。ご理解を賜りますようお願いいたします。
風の森の2通りの楽しみ方
開栓直後の風の森は、もろみ発酵由来の自然の炭酸ガスが溶存し、口に含んだ時にプチプチとしたフレッシュ感を感じさせる、優しい発泡感を楽しんでいただけることがあります。時間をかけてお酒を飲み進めるうちに、数日経ちますと、開栓直後に感じられた自然の炭酸ガスは消失しますが、風の森が持つお米由来の豊かな味わい、うまみ、甘みと、酵母が造り出した、果実のような香りや酸味を存分にお楽しみいただくことができます。
炭酸ガスはあくまで副産物です。炭酸ガスが十分に含まれている間はお酒本来の味わいが分かりにくいこともあります。是非一度、炭酸ガスが消失した後にゆっくりと時間をかけてお楽しみください。

Kaze no Mori風の森
米の種類と磨きによる味の違いを表現します。
風の森は代表的な奈良県産の秋津穂、露葉風、奈々露で約8割、兵庫からの山田錦、愛山、岡山からの雄町で約2割を生産しています。

風の森 657シリーズ
風の森の中でも最も中心的な味わいの秋津穂657と奈々露657の2アイテム
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風の森 秋津穂657
Kaze no Mori Akitsuho 657
1998年、風の森始動。全ては風の森峠の秋津穂米から始まった。
風土を醸す。風の森の代表酒。精米歩合65%
内容量720ml
風の森にとって醸造適性に優れた秋津穂は全量が地元の契約栽培米。
秋津穂 657は風の森のロングセラー。
瓜や洋梨のような香り、甘みや複雑味が共存したその味わいは、まさに風の森と言える味わい。 -
風の森 奈々露 657
Kaze no Mori Nanatsuyu 657
2024年新たに開発された奈良県の酒造好適米、奈々露。
精米歩合65%
内容量720ml
奈々露 657は香りが豊かで、硬いいちごやフローラルな香り。
秋津穂より豊かな甘みと、心地よい酸味をも感じていただけるような風の森。
風の森 507シリーズ
お米をたくさん磨きデリケートに発酵を進めた秋津穂507と露葉風507の2アイテム。
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風の森 秋津穂 507
Kaze no Mori Akitsuho 507
精米歩合50%
内容量720ml
地元の契約栽培米、秋津穂を全量使用。
口中に含むと、洋梨のような爽やかな香りとクリーンな味わい。
研ぎ澄まされたドライな印象の風の森。 -
風の森 露葉風 507
Kaze no Mori Tsuyuhakaze 507
精米歩合50%
内容量720ml
奈良県でのみ生産される酒米、露葉風を使用。
まるで硬いイチゴを思わせる香り、
みずみずしい甘みを纏いきゅっと感じる酸味は露葉風ならでは。
風の森 807シリーズ
お米をあまり磨かず大地のエネルギーを発酵に生かし、豊かな複雑味を最大化。
露葉風、山田錦、雄町、愛山といった酒造好適米を使用しています。
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風の森 露葉風 807
Kaze no Mori Tsuyuhakaze 807
精米歩合80%
内容量720ml
奈良県でのみ生産される酒米、露葉風を使用。
風の森の中でも最も複雑味が豊か。酸味渋み苦味などの豊かな要素に
優しい甘みがバランスし、青いバナナを思わせる香りが特徴。 -
風の森 山田錦 807
Kaze no Mori Yamadanishiki 807
精米歩合80%
内容量720ml
807シリーズの中で最もドライ。香りは硬い葡萄やマスカット。
シャープでクリーンな印象で、苦味や酸味も綺麗に楽しめる風の森。 -
風の森 雄町 807
Kaze no Mori Omachi 807
精米歩合80%
内容量720ml
風の森の中で最も甘み豊か。香りは青いバナナや熟れたメロンを感じ、
80%精米ならではの複雑味を併せ持つ。甘味と酸味が調和したフルボディの風の森。 -
風の森 愛山 807
Kaze no Mori Aiyama 807
精米歩合80%
内容量720ml
807シリーズの中で圧倒的な透明感の表現を目指して醸造。
香りは、白い葡萄や少しマスカット。807シリーズの中では複雑味が少なく、
クリーンでピュアな印象の風の森。 -
終売
風の森 秋津穂 807
Kaze no Mori Akitsuho 807
1998年、風の森始動。全ては風の森峠の秋津穂米から始まった。
風土を醸す。風の森の代表酒。精米歩合80%
内容量720ml
一般的に溶けにくいといわれる飯米の秋津穂をしっかり溶解させ醸造。
甘味と酸味、複雑味といった秋津穂らしい味わいの要素がバランスを取り、
低精白ならではのボリューム感ある味わいに仕上がっています。

Kaze no Mori
風の森 
風の森 ALPHAでは、従来の風の森の枠を超えた目標を定め奈良の伝統技法菩提酛と、
独創的な技法をかけ合わせ日本酒の可能性を追求しています。
ALPHA 1 からALPHA 8まで彩り豊かな個性派揃いの風の森です。
2022年醸造以降、全量を菩提酛で醸造しています。

風の森
シリーズ
従来の風の森の枠を超えて目標を定め、独創的な技術で日本酒の可能性を追求するシリーズ「風の森 ALPHA」
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風の森
1
「次章への扉」Kaze no Mori
1
酒米秋津穂
精米歩合70%
内容量720ml
みんながもっと楽しめる日本酒へ。
アルコール分を低く設計しながらも、一層の果実感や密度ある味わいを表現いたしました。
このお酒がこれからの日本酒の可能性を広げ、お客様にとって日本酒の世界への扉となるよう、次章への扉と名付けました。 -
風の森
2
「この上なき華」Kaze no Mori
2
酒米秋津穂
精米歩合22%
内容量720ml
高精白にも耐えうる秋津穂の特性を生かし、22%まで精米。磨けば磨くほどコンパクトになる米の個性。一方で日本酒にとって一番割合の多い原材料である仕込水の個性が全面に。
風の森の大きな個性である葛城山系の深層地下水のミネラル豊かな質感を感じることができます。
みずみずしくミネラリーな質感から、この上なき華と名付けました。 -
終売
風の森
3
「世界への架け橋」Kaze no Mori
3
酒米秋津穂
精米歩合50%
内容量720ml
搾りたてのフレッシュでライブ感溢れる日本酒を海外のお客様にも楽しんでいただきたいと思い、従来の”風の森”では行っていない、火入れ、を行いました。 まるで搾りたての様なイキイキとした味わいを、安定した品質でお楽しみいただけます。 このお酒が世界への架け橋となりますように。
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風の森
4
「新たなる希望」Kaze no Mori
4
酒米秋津穂
精米歩合22%
内容量720ml
氷結採り® 、独自開発の革新的な日本酒分離技術。発酵タンク以外のいかなる装置(搾り機、遠心分離機、濾布など)も使用せず、無酸素無加圧状態で、酸素や濾布、金属、樹脂などと一切接触することなく、もろみから日本酒を分離します。
その為、氷結採り® によって分離されたお酒は、もろみの液体部分と全く同一のものとなり、圧倒的な透明感で、まさに無垢にして上質な風の森を得ることができるのです。
独創的な発想ゆえ、新たなる希望と名付けました。 -
風の森
5
「燗 SAKE の探求」Kaze no Mori
5
酒米秋津穂
精米歩合80%
内容量720ml
風の森唯一の燗酒設計。温度の違いによる味わいの変化を楽しめるように、菩提酛の紡ぎだす酸とアミノ酸が複雑味と幅を与え、また、仕込水の代わりに部分的に10年以上年月を重ねた古酒を用いることで、自然な甘みを演出し、奥ゆきを与えます。
お酒は古酒由来の綺麗な金色をしております。グラスに注いでお楽しみください。 -
風の森
6
「6号への敬意」Kaze no Mori
6
酒米秋津穂
精米歩合66%
内容量720ml
風の森は7号酵母で造るのがルール。こちらは唯一、近代酵母の母と言われる6号酵母を使用し、さらに風の森唯一の白麹を使用。醸造にあたっては6号酵母発見の地であり、10年来親交を深めている醸造家、新政酒造の佐藤祐輔さんから、6号酵母について教えていただき、白麹をつくるきっかけをいただきました。
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終売
風の森
7
2020「一期一会」Kaze no Mori ALPHA 7 2020
酒米露葉風
精米歩合70%
内容量720ml × 2本組
その時その場所で、あなただけしか味わうことができない、オリジナルのお酒を楽しめるよう設計いたしました。2本をセットにし、お客様ご自身で自分好みのバランスにブレンドしていただきます。
同じ露葉風70%のお米から造り、LIGHTはシャープでクリーンな印象、もう一方のFULLはリッチで複雑味のある味わいに仕上げました。
その時しか感じることのできない「一期一会」の味わいを追求してみるのも風の森の楽しみの一つです。 -
終売
風の森
7 2021
feat. LAMP BAR 「一期一会」Kaze no Mori
7 2021 feat. LAMP BAR
酒米山田錦
精米歩合非公表
内容量720ml
金子道人氏率いるLAMP BARと開発。ミズナラとアメリカンホワイトオーク、2種類の樽スティックを用い、お客様ご自身の手で日本酒に樽の香りを付属の専用容器で乗せることができます。
香りを引き立てるよう、お酒はALPHA7用に専用設計。
その時その場所でしか味わえない、一期一会の味わいをお楽しみください。 -
風の森
8
「大地の力」Kaze no Mori
8
酒米秋津穂
精米歩合玄米使用
内容量500ml
ALPHA8では、原料の個性豊かな玄米でしか表現できない酒造りに挑戦しました。 当蔵独自の加熱処理技術【アモルファス製法】によって玄米が持つデンプンを非結晶化させ、今までの日本酒にはない独特の風味や質感を表現することができました。 大地の力が存分に溶け込んだ味わいをお楽しみください。